夏合宿 「山」班~日本海爆走編~
いままでに比べると距離重視で観光は二の次になってる感がありますが悪しからず。
14日目 8/30 110km
海って広い
いやー。
ようやく山の呪縛から解放されましたね。
ここからは一週間かけて日本海側を縦走して弘前に帰ります。
まずは高山観光でもしますかね。
高山駅前でクマと別れて...
ってあれ?
タイヤの空気抜けてるんですけど!?
クマと別れてほんの5分でパンクしました。
先述のとおり、合宿中は一度もパンクしなかったんです。
一人になったとたんこれじゃ先が思いやられます。
気を取り直して。
国分寺です。
青森県には国分寺はないので(たしか宮城にはある)初めて訪れた国分寺な気がします。
平日の昼間っからお寺めぐりしてるのは自分だけでした。
これは別なお寺。
コンビニに入って気づいたのですが、高山って関西弁なんですね。
ずいぶん遠くまで来てしまったようです。
さて。古い町並みを見て落ち着いたところで一気に北上します。
この川に沿って海まで行っちゃいましょうか
途中左折すれば白川郷って書いてある看板に誘惑されましたが、一人で天生峠超えていく自信がなかったので諦めました。
川下りだしあっという間に富山ついちゃうかな?なんて思ってましたがここでまたトラブル発生。
後輪が常にブレーキかかってるような状態になってしまったのです。
でも、ブレーキは擦ってないし、考えられるのはハブがぶっ壊れたくらい。
これはマズイ と駅に駆け込んで輪行しようとパッキングを解除すると、キャリヤーが外れてるではありませんか。
そうです。またネジを無くしました。この合宿3本目です。
福島で買いだめしておいて本当によかった...
予備のネジをはめて走ってみたらなんともなかったので再び富山目指して進みます。
トンネル工事中で迂回したら編笠林道みたいな道になった
(別な)トンネルを抜けたらそこは富山県でした。
後で気づいたのですがこの辺から河川名が神通川になりました
ほんとトンネルだらけ。
アップダウンを抑えて足を休められるのはいいですね。
ひたすら国道を北上していくと、
富山城址が見えました。昭和29年に再建された天守閣です(なぜか誇らしげな顔をする弘前市民)
工事中の富山駅。春合宿でまた来ます
富山って路面電車もあるんですね。(電車はうつせず)
ついに。
海に着きました。
9日ぶりの海ですが、普段も内陸にいるのでそこまで待ち焦がれた感はないです。
標高が0mになったことが体感できたくらいです。
石川県に日が沈んでいきます。
この日は滑川の道の駅の中の展望台の下でシュラポンして寝ました。
結構夜中まで人が多くて通報されないか怖かったですが、もう一人自転車旅の人がいたのでなぜか安心してしまいました。
15日目 8/31 140km
恐怖!親不知
このルートは北陸班も通ってるしご存知の方も多いと思いますが、チャリの天敵
・道幅狭い
・幹線道路だから交通量が多い
・アップダウンの連続
で有名な親不知があります。
水墨画っぽい。
あんな山を越えてきたんだなぁとしみじみ。
海辺ルートの良いところは次の町が見えることと、入道雲が発生したらすぐにわかることですかね。
入道雲が迫ってきて夕立にあうのは北関東で何度かありました。
蜃気楼が有名なんでしょうか。
走りやすいので良し。
途中朝練中のゆるポタローディーのトレイルに勝手にくっつき30km前半/hくらいで先導してもらいました。
ずっとついて行きたかったのですが、ボトルを落としてしまい置いて行かれました。当たり前だ
今回の旅はほとんど区間で先頭を走っていたので牽いてもらえたのは助かりました。
あっ...(トラウマ)
海辺の細い道を通ってたら砂利道になってしまいました。
通り抜けできたのでよかったですが危うく2kmくらい引き返す羽目になるところでした。
ほどなく新潟県に入ります。
県境の川。
相撲クラスタなので反応してしまった。
そして現場に来ました。
トンネル内は狭いので自転車は通行禁止なので、より海側の迂回ルートを通らされます。
詳しくは彼らが書いてるのでそっちよんで下さい。
迂回ルートは走りやすいのですが、それ以外は常にアップダウンが続く道路が数キロに渡って続くので車の邪魔にならないようにペースを上げて必死に走りました。
トラックに煽られるのは心臓に悪い
温泉に寄り、さっぱりしたところで夕立に逢い、再度シャワーを浴びたところで、今夜の寝床予定地の
道の駅風の丘米山 を目指します。
丘です。
街灯もない山道を最後の力をふりしぼってのぼります。
JAの横を通り過ぎ、見えたのは
山の避難小屋みたいな24時間休憩スペース
(グーグルさんにお借りしました。)
自転車は一瞬期待しましたが俺のじゃないです。
中はゲジゲジ🐛が住んでるボロでしたが、畳もあるし、電気も使えるし、基本誰も来ないので割と使いやすいです。
この日は福岡から北海道を3日で強行しようとしていたおっちゃん夫婦と一緒になり、晩御飯をご馳走になっちゃいました。
この頃は、食パンとおにぎりとどん兵衛くらいしか食べれていなかったので、スーパーの寿司が食えて泣くほど嬉しかったです。
旅先の出会いというのはほんとに素晴らしいです
16日目 9/1 130km
新潟どんだけ広いんだよ
保存する前にネット切れて書き直してます。
日の出前に北海道急行のおっちゃん達は旅立っていきました。
今日中に青森市を目指すらしいです。
(乗せてって)
海沿いらしい道のりを走っていると、隆起して褶曲したんだろうなって地形。
ちょうどいい落差の滝。
川幅の広さとか流れの遅さは合宿中盤とは全然違います。
やっぱ急流のほうが絵になるというか。
カメラに残ってる写真は多いですね。
広いんじゃー
田んぼしかないなーと思ってたら突如現れた鳥居。
でかい(確信)
建設当時は日本一だったそう
なんの鳥居かっていうと、
でーん。
新潟県といえば。弥彦神社です。
弥彦神社はとりあえず有名。あと、めっちゃスピリチュアル
これは本殿なんですが、
弥彦山の上に奥の宮っていう別宮もあります。
上まで道路はありますが、自転車は通行止めらしいので今回は遠慮しました。
この日止まる予定の道の駅なんですが、ある自転車乗りさんの記事から、道の駅豊栄にすることにしました。
しかし、面している国道7号が自動車専用道路のため、「?」が付きます。
「入れないじゃん」
地図をよくよく見ると、
裏側から侵入できると思われる←
従業員に必要ですもんね。
迷いながらもなんとか侵入路を発見。
途中、未舗装路になりすごく不安でしたが、
ダチョウに道案内されながらなんとか到着。
てかなんでダチョウいるの?
道の駅内で財布なくしたり(結局届けられてた)、ヤンキーに声かけられそうになりましたが、無事寝床を確保できてよかったです。
17日目 9/2 175km
ただいま。鳥海山
ちょっと走る距離がおかしいですね。平地で一人だとどこまでも走れる気がする
虫よけスプレーは毎日使いましょう。
(すね毛伸びてきてる)
粟島が見える。
パッと見リアス式な海岸線。
笹川流れといって、大小さまざまな岩がゴロゴロしていて、日本百景にも選ばれています。
この先の海岸線には面白い地形がたくさんあります。
三陸海岸よりも浅いからなのか深いからなのかわかりませんが、先っちょをくり抜いたトンネルがいくつも続きます。
その岬の間に200mほどの砂浜がいくつも。
海水浴したら楽しそう。
日が昇るにつれ、夏らしくなってきました。
東北の短い夏を走り切ります。
山形じゃー。
新潟抜けるのに50時間近くかかってしまいました。
こんなんじゃキャノボは厳しいなぁ
山形に入ってさっそくチャリダー発見。
仲間同士(チャリ4原付1)で旅行中とか。
登り区間で華麗に追い抜きます。見よ!合宿の成果を!
ショートカット目的で国道を外れ、海岸線を走っていたら、何やら近代的な建物を発見しました。
加茂水族館。知る人ぞ知る名水族館です。
めちゃくちゃ新しいと思ったらリニューアルオープンしてから3か月しか経ってませんでした
大洗で水族館に寄れなかったので中を見学することにしました。
この水族館の何がすごいかっていうと、見てわかる通り、クラゲが主役です。
クラゲの展示品種数でギネス持ってます。
ちなみに、緑色蛍光タンパク質でノーベル賞を受賞した下村修氏が名誉館長だったりもします。
館内は、
半数以上の水槽にクラゲがいます。
一応アザラシとかも居ますが、やっぱクラゲが一番感動します。
いままで水族館で熱心にクラゲみたことなんてない気がしたのでいい経験になりました。
ラピュタの竜の巣みたいなのが見える。
いや、違う。これは...
鳥海山だっ!!
この辺の道は去年の夏合宿でも通ったのを覚えているので帰ってきた感じがして感動します。
もはや矢立峠越えた時よりも帰ってきた感がありました。
ほら。青森って文字が見える。
雲かぶってても鳥海山は好きです。
え?登るフラグ?勘弁してください(今年の鳥海ヒルクラは出たいと思ってる)
去年も同じようなこと言ってた気がするなぁ
秋田県に入ります。
山形県の滞在時間は5時間40分でした。
去年も寝た道の駅象潟はもう目の前だ。
ってところでまたチャリダーに遭遇。
今度は道の駅まで500mだったこともあり、ラストスパートで抜き去りゴール。
案外明るいうちに170km走れるもんだなと不敵な笑みを浮かべます。
先ほど抜き去ったチャリダーは福岡から来ていた日本一周マン。
大学生じゃなかったうつ病で仕事辞めて、社会復帰前にどうしても自転車で日本一周したかったそう。
記念に一枚。
彼の大学時代の知り合いがにかほ市在住らしく、一緒に晩御飯をごちそうになりました。
こんなおいしいもの食べれて僕幸せですっ
彼のブログがあるので是非そちらも見てください。
http://tty210.blogspot.jp/2014/09/180902.html
http://tty210.blogspot.jp/2014/09/0904.html
俺の数倍楽しそうな記事です。
その後彼は2/15日に無事達成して実家に凱旋したそうです。
出会ったときは本当に日本一周できるかかなり不安でしたが、知らせを聞いて感動しました。
日本一周のほんの一瞬にしか関われていませんが、自分のことのように嬉しいです
18日目 9/3 206km
ウイニングラン
↑前日よりさらに距離がぶっ飛んでますね。
美しすぎる...
去年は見れなかった全体像が見れていい気分になったし、天気もよさそう(次の日は雨予報)なので、弘前まで帰ります!
200km?大丈夫だ問題ない
道の駅を5時ころに発ってすぐ、地元ライダーと思わしきロード乗りに声をかけられます。
「あれ?さとりょーじゃね?」
まさか。あなたは...
サワでした。
北海道合宿が物足りなかったのか、新潟までを4日で往復するそうです。
俺がやろうとしていることを同じタイミングでやられるとは...
しかも往復ってなによ(結果的に片道になったらしいけど)
やっぱ弘前ー新潟間は2日が正しいようです。
この自転車に対する姿勢をぜひ受け継いでいってほしいものですわ(今の彼の生活についてはあえて言及しません)
奇跡のような再会の後、ひたすら進む。
被写体が自分しかいない
去年は山の中を通って爆死したあたりを走ります。
特にめぼしい観光スポットがあるわけでもなく、ただひたすら直線路。つまんねぇ
秋田市から、能代経由だと平地ですが、240km近くなりさすがに無理そうなので、R285を使って秋田市ー大館市をショートカットします。
30km増と300mの登りなら断然後者を選びます
ひさしぶりの山間の田舎
銀輪の表紙にしたい
合宿中は2000mとかの峠を越えてきましたが、まさかの標高210mの秋田峠に轟沈しました。
そんなにきつい峠じゃないんです。むしろ普段ならなんとも思わない程度の峠なんですが、ここまでの疲労と、補給不足にやられました。
くしくもまた秋田の山の中で力尽きるとは。
こんな時に役立つのがミニ羊羹。
持ち運び便利だし、すぐにエネルギー補給できます。
下半身に関しては体脂肪率が過去最低だと思う。
あと70kmだと思えばもうゴールはすぐそこな気がするので、気合を入れ直し漕ぎ出します。
急坂注意の看板って小数点以下必要ですかねぇ
下りきればもう大舘はすぐそこ。
大舘直前でパンクしましたが、もう気にしません(チューブ交換はした)
矢立峠が坂梨峠に思えるくらいきつくて、途中で足を止めるという醜態をさらしましたがなんとか青森県入り。
秋田県の滞在時間は24時間とちょっと。
ここまでくればもう着いたも同然。
明るいうちに弘前に着くべく、ハンドルを握る手にもにも力が入ります。
岩木山。この合宿を経て、岩木山が小さく見えるようになった。
追い風が功を奏して30km/hをキープしながら日の入り前に無事実家にゴール。
さすがに200kmを合宿装備で走るのには無理があった気がしますが、走りきれたことでまた一つ成長できた気がします。
去年の合宿に比べれば明らかですもんね。
来年は夏合宿できるか分かりませんが、できるならばもう一回信州に行くものありかと思っている今日この頃でした。
ではまた。
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コメント
やっと終わりましたな(笑)
加茂水族館行きたかったー!
2015-02-23 07:42 すーさん URL 編集