矢立峠隧道群 承と転と結 - 弘前大学サイクリング部 ブログ
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矢立峠隧道群 承と転と結

前回のあらすじ。

矢立峠に眠るといわれる隧道を求めた旅だったミニベロ、hsse両隊員。

ソフトクリームの誘惑、池に群がるオタマジャクシ、熊出没注意の看板、上がり続ける気温、様々な試練を乗り越えついに一つ目の隧道を発見する。

だがまだ足りない、まだまだ足りない。

もうすでに封鎖されていると伝えられていた二つ目の隧道を発見するにまで至るが、そこで待ち構えていたモノとは……。

今回の探索は全面的にこちらの「山さ行かねが」(https://yamaiga.com/rail/yatate/main.html)というサイト様を参考にさせていただいております。至福の一時をありがとうございました。

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どういうことだろうか?

封鎖されているはずの隧道の中がが明らかに日の目を見ている。

封鎖に使われていたであろうコンクリートがあたりに散乱し、入り口付近の草木は明らかに刈り倒されている。

そして写真の中の自転車が立てかけてある手すりも目新しい。

呆けていても仕方ない、我々速やかに調査を始めた。

近づいていったところ明らかに最近のモノであると思われるモノが一つある。隧道の上に立つ石碑だ。

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そこには奥羽線旧線の簡単な紹介と、この矢立峠から秋田の鉄道は始まった旨記されていた。

それにしても新しすぎる、それに石碑周辺の砂利も明らかに周りのそれと色が違う。

見回ってみると裏に建立年が書いてあった。

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矢立自然友の会 令和元年6月1日

との記載があった。

去年じゃないか。

なぜ百年以上も放置され、おまけに封鎖までされていた場所に今更石碑なぞ立てたのであろうか?

ここは完全に現国道からもそれた所にあり、来る人なんて登山客か我々のような得体の知れないモノ達のみである。

あ、まさか。

まさかここを観光地化するつもりなのではないだろうか?

この隧道公式に通行が可能になるのでは?

いやー夢が広がりますなぁ、サイクリングロードなんかになってくれた暁には最高の場所である。

隧道の中は暗いが涼しくかつては鉄道が通っていたため斜度は最大でも25パーミル、1000メートル進んでやっと25メートル標高が上がる計算になり斜度に直すと2.5%、角度に直すとその実わずか1.4度である。

二度と車通りの多い7号なんて使うことはないだろう。

最高じゃないか。

と思ったがものの、そのようなことをするだけのお金が一体どこから降ってくるのやら。

現実はあまりにも無情である。

気を取り直して探索を再開する。

ひとまずなぜ封鎖が解かれたのか、中を見てみないとわかるわけがないということで下まで降りてみる。

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急な崖をツタにつかまりながらゆっくり降りてゆく。

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中はこんな感じになっていた。

向こう側は塞がれている?

いや、調べたところによると、全長146メートルとある。

となると崩落しているのか…かなり大規模な崩落だぞ。

完全に塞がれているじゃないか。

不意にあるアニメのトンネルが崩落する回が頭をよぎる、あれトラウマなんだよなぁ。

それにしても大分入り口に近いところで崩落している、どうやら隧道は出入り口に近いところから崩落していくというのは本当のことらしい。

待てよ、ということは少しだけ向こうに隧道の上部を進めば崩落している箇所を上から見れるのでは?

そうと決まれば善は急げ、急な崖を今度はよじ登り崩落した現場を探す。

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ビンゴォォォォォ

ありました。

2メートル弱地面が陥没しているところがありそこには隧道のモノと思われるコンクリートの破片が。

すごいですねこれ、完全にハート型じゃないですか。

弘前公園のハートの桜もかくやと思わせる程にきれいな形ですね、

インスタ映え間違えなし。

なるほど石碑を建て、整備をし観光地化しようとしたのはこのハート型の崩落が発端ですか。

これを撮りに多くのインスタグラマー達がこの地を訪れ、寂れに寂れた矢立温泉を復活させようとは。

やるな秋田県、やるな大館市、侮りがたし。

などと御託を並べていても群がってくるのはインスタ蝿ではなくモノほんの蝿やその他節足動物達である。

やはり現実は無情だ。

そして問題がもう一つ。

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これ以上ダートは通れないようである。さすがに工事作業中の道路を突っ切ることはできない、引き返すしかない。

仕方が無いので元来た道を戻り再び国道7号線に出た。

NEXT

次なる目標は第五隧道の青森県側口と第四隧道の秋田県側口である。

やむを得ず国道からの目視のみによる探索なので細心の注意を払って移動する。

度重なる植物との戯れ、噴き出す汗、車に吹きかけられる排気ガスなど様々な要因により我々は身も心もボロボロであった、絶対に帰ったら温泉に入ってやる。そう心に誓ったのであった。

聖なる誓いから数分後、道の駅やたて峠付近にてそれらしきモノをhsseが発見した。

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位置関係からしてあれは第四隧道だろうか。

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近くに寄った図。

こっちの方がわかりにくいですかね。

ただどっちにしても生い茂る草木により入り口に立つのは困難、というか絶対に無理である。

となると第五隧道の方もいけないと考えるのが妥当だろう。

うーむ、断念するしかない。

本当に来る時期を間違えた、今回の教訓ですね。

行けないのであれば仕方ない、だが安心せよ隧道には二つ出入口があるんだぜ。というわけで次なるターゲットは第四隧道青森県側口である。

えー、結果から言いますと見逃しました

血眼になって探し、あと一歩で写輪眼も開眼できるかと思われたのですが見つからなかった。

植物に覆い隠されていたのであろう。

次に我々が発見したのは第三隧道であった。

それがこちら。

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民家(廃墟)に隠れるようにしているこいつももちろん草木に覆われている。

今回は行けそうなので植物達に格の違いをみせてやることにしよう。

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激闘の末hsseは棘が足に刺さるなどしていたがなんとか勝利。

半ズボンで来るのが悪い。

そして短い第三隧道がその全貌を明らかにした。

どうやら少し前は物置代わりに使われていたのだろういろいろなモノが放置されている。

ママチャリ、角材、タイルおまけにバスケットゴールまで。

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哀愁漂うママチャリ。持ち主帰ってくるのをゆっくりと朽ちながら待っている、忠犬ハチ公をはるかに凌駕する感動ストーリーである。

この程度の長さの隧道であればライトなしでも突破できそうなので一往復する。

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崩落と心霊にびびるhsse。

わずか数十メートルという短い距離ながらも初めて廃隧道を突破したミニベロはテンション爆上がり、元気百倍である。

今までの疲れもすべて吹っ飛ぶ気がした。

その絶頂期のテンションをそのまま次の第一隧道にぶつけてやることにした。

車の流れに身を任せて坂を景気良く下っていくと、やがて廃ペンション?群が見えてくる。

ここが最後の目的地第一隧道の目印である。

因みに第二隧道はすでに開削されているらしい。

誠に申し訳ないがテンションが上がりすぎて、あと帰りたすぎてペンション群の写真を撮り忘れてしまった。

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これが第一隧道である。

見てわかるとおり金網で厳重に封鎖されている。

入れないとわかっている所まで不毛な努力をしてまで行こうとは思わない。

それを行うには我々にはやる気、根気、勇気その他諸々の気力が過分にして足りていなかった。

こればっかりはテンションでどうにかなるものでもない。

私は有り余った溢れんばかりのテンションで少し遠くの温泉に行くことに決めた。

さあ帰宅だ。
帰ったら飯を食おう、温泉につかろう。聖なる誓いを果たそうではないか。

本日の教訓
・廃道、廃隧道探検は植物の元気がない時期に行うこと。
・絶対に長袖長ズボンで来ること。
・絶対にライトを持ってくること。
・できれば軍手を持ってくること。
・MTBで行くこと。









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